電話占い師のアドバイスを参考に生きている友人を持つ人によるお話

電話占い師のアドバイスを参考に生きている友人を持つ人によるお話

占いに行くのにはそれぞれ理由があると思う。

この先の人生幸せが待っているのか?

今の仕事を続けるべきか辞めるべきか?運命の人に出逢えるのか?などどちらかといえばカウンセリングの様にも思える。

決して安い値段ではない金額を払い、まだ見ぬ未来を教えてもらうことで心の安定を図る。

私の友人に、占いで受けた助言によって人生を歩んでいる人がいる。

幸運な日と言われた日しか外出せず、幸運と言われた色や物を身に付け、自分が幸運になれると言われた条件の人としか付き合いをしない(私が彼女にとって幸運な人物かはわからないが、付き合いを続けているので、条件には当てはまったのだろう)。

彼女は調べたり人から聞いては、占い師の元を訪ね、「すごい人だった。本物だった。」と感想を述べ、教えてもらったアドバイスをせっせとこなす。

すごい?

本物ってなんだ?

聞けば、名前と生年月日だけで過去にあった事を言い当てられ、仕事や人間関係の悩みも解決してくれたと言う。

だから、この占い師は本物だからアドバイスに従う、と。

思うに、30年そこそこ生きていれば、大体の人が何か辛い経験などしてきたわけで、そんなニュアンスを含んだ言い方をしてしまえば、本人は勝手に「ああ、あの事を言い当てられてるんだ!」と解釈することは可能だろう。

長所をたくさん述べて褒められれば、嫌な気持ちになる人はいないし、聞き上手だと気付かぬ内に、自分で自分の情報を教えていることもあるかもしれない。

赤の他人という事で、包み隠さず自分のことをさらけ出せる、というのもポイントだろう。

彼女は毎月、占いやその占い師お勧めの幸運グッズに10万円近くかけていると言う。

「運気が上がってきた、仕事の調子がいい」と話してくれるが、誰がどう見てもダメ男と思う彼氏と5年以上も付き合っており(というか彼にとって浮気相手なんじゃ?と思うのだが)、とりあえず別れる事で8割悩みは解決しそうなのに、別れていないという事はアドバイスされていないのだろう。

本物と慕われている占い師は、どこを見てるんだ。

中には本物と呼ばれる占い師はいるのかもしれないが、だからと言って依存しきるのではなく、心のモヤモヤをすっきり解消してくれて、次の日をまた頑張ろうと思わせてくれる存在として付き合っていくということがベストだろうと、彼女を見ていて思った。